あなたには、何か夢中になれるものはありますか?
夢中になれるものがあると日々の活力になり、大概の小さなことは気にしてる暇がなくなったり、毎日が色鮮やかに感じられてウキウキ出来たりします。
散財の原因になるのは難点ですが、それによって自分が少しでも幸せな気持ちになれるのであれば、それは決して無駄遣いにはなりません。(と、自分に言い聞かせる)
ただ、既に夢中になれるものがあって、それが行き過ぎて「中毒」レベルになり、日常生活にまで支障をきたしている方は、心に空いた穴がないか、その穴は何によって作られたか内観することをオススメします。
穴を違うもので埋めようとしても、異なるパズルセットのピースを無理やりはめ込もうとしているぐらい、全く埋まらないですからね。
(Willi HeidelbachによるPixabayからの画像)
今回は「夢中になれるものが欲しい」と言うあなたに、夢中になれるものの探し方をお伝えします。
夢中になれるものの探し方-単純接触効果
あなたは「単純接触効果」という言葉をご存知でしょうか。
「ある対象に繰り返し接することで、肯定的な印象が強まる現象」(単純接触効果-Weblio辞書より)のことです。アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが提唱したことから、ザイアンスの法則とも呼ばれます。
ドラマやアニメの主題歌を何度も聴いているうちに、その曲やアーティストを大好きになったり、CMを何度も見聞きしてるうちに「次はこれを買ってみようかな」と思うようになったり、最初は「うっとうしいな」と思っていた人でも、何度も接しているうちに親近感や好意を抱いたり。
もちろん、何度も見聞きし過ぎて飽きることもあれば、最初は別の人を見る目的で観ていた動画でも、途中からそこに映っている違う人に関心が移ることもあります。接するごとに嫌悪感が増してしまうことだってあるでしょう。
イヤだイヤだと思っている人でも、その人がほかの第三者から言われもないことでえげつないほど責められれば、つい庇ってしまいませんか?好意は持ってないけど同士として情は移ったかも、というパターン。
ちなみに、脳は自分が想像したことと現実に起こっていることの区別がつかないと言われています。
その人と実際に会っていなくても、その人のことを想像しているだけで「何度も会っている」と認識してしまい、結果的に「好きかも…」と思ってしまうんですね。
恋愛でも、相手に自分のことを頻繁に思い出させることが出来たならこっちのもの、的な話があります。
また、イギリスのジャーナリスト、ウッドロー・ワイアットは「男は目で恋に落ち、女は耳で恋に落ちる」という名言を残しました。
男性は視覚で恋をし、女性は相手から言われた言葉(記憶、聴覚)で恋をする、ということです。
これでいくと、テレビCMや動画は男女ともハマる可能性が高いんですよね。YouTubeやTikTokなど、動画配信系SNSの人気があるのも頷けます。
まとめ&余談
「気になったら、とことん調べまくる」という性質をお持ちの方は、他の人よりも接触回数が圧倒的に増えるため、何かに夢中になりやすいかもしれません。
逆に、何か夢中になれるものが欲しい!と思っている方は、気になるものを片っ端からとことん調べ尽くしてみると、もしかしたら、夢中になれるものが出てくるかもしれませんよ。
余談ですが、昔、知人の知人(生物学科)が大嫌いなG(黒光りする雑食の昆虫)を研究対象にした結果、頬ずりしたくなるほど大好きになったとか。単純接触効果、すごすぎる…。
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